ポスト菅のゆくえ

 
菅首相の退陣時期と連立をめぐっての駆け引きが続いている。

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官房長官も、幹事長も、国体委員長も、菅首相は、居座る積りはない、と勝手に退陣を口にしている。今日になって、民主党幹部は民主党代表選を最短で7月上旬の可能性があると言い出した。

そして、退陣条件のひとつである、復興基本法については、7日に民主、自民、公明の3党による修正協議が行われ、ほぼ自公の案を丸飲みする形で合意し、今週17日にも成立の見通しとなった。

残るは2次補正で、これを政府は来月提出の予定でいるのだけれど、自民は、2次補正は新しい首相でとの姿勢を崩さず、復興基本法成立後の辞任を要求している。

とうとう、菅首相も辞任の時期について「常識的に判断したい」という羽目になった。尤も、菅首相の"常識"なるものは普通の常識とは、ちょっとというか、かなり違っている可能性があるから、まだまだ油断がならないのだけれど、民主党代表選が7月上旬にも、と言われているあたり、月内退陣も想定されているということ。

マスコミ各社は、菅政権を振り返ってああだ、こうだ、と纏めに入り始めた。菅首相本人の意思に関わらず、どんどん外堀が埋められてゆく。辞めさせられるときはこんなものなのだろう。自分以外の全てが敵にまわって、寄ってたかって引きずり降ろされる。

大連立はといえば、自民も民主も党内の調整にてんやわんや。自民党は党内の慎重論に配慮して、当面は様子見の構えだし、民主党は民主党で党執行部と小沢グループとの主導権争いが激化している。



民主党内の「ポスト菅」と目されている人物は、仙谷官房副長官、前原氏、岡田幹事長、枝野官房長官、玄葉国家戦略担当相、野田財務省、鹿野農相、樽床氏、原口氏といった面々なのだけれど、このうち、現内閣閣僚は、退陣する菅政権の人なのだから、常識的には、ポスト菅に名乗りを上げられない。それこそ、西岡参院議長の言葉を借りれば、「共同正犯ではない人が考えるべき」ということになる。

実際、菅首相周辺は「主要閣僚や党執行部も共犯なのに、うまく立ち回られて菅首相だけが『鳩山氏をだまし、延命を図った権力亡者』とのイメージが定着してしまった。完全に晩節を汚された。ハメられた。菅首相も同様の考えのはずだ」と、激怒しているというから、永田町の論理でもやはり、共同正犯の方々はポスト菅に名乗りを上げる資格はないのだろう。

ただ、そうなるとほとんど選択肢がなくなってくることも事実で、その条件を満たす「ポスト菅」となると、前原氏か樽床氏、あとは原口氏くらいしかいなくなってしまう。この中で前原氏は先の献金問題での辞任があるし、原口氏は、不信任案否決をめぐる発言で、世論的には評判がちと悪い。

消去法では、樽床氏が残ることになるのだけれど、これで党内が纏まるのかは分からない。ただ樽床氏は、民事連の呼びかけ人でもあると同時に、連立の主導権を握ると目されている復興再生議連にも名を連ね、尚且つ、民主党マニフェストに対する態度も中立。しかも去年の民主党代表戦に出馬して129票獲得した実績の部分で、原口氏を一歩リードしている。

また、マニフェスト厳守を主張してきた小沢氏がここにきて、「国会の状況を考えれば、野党の協力を得られる人でなければいけない」とマニフェスト見直しに柔軟な姿勢を見せ始めていることから、もしかしたら、樽床氏を代表戦に担ぎ出してくるかもしれない。

とはいえ、常識が通用しない民主党のこと、どんな、どんでん返しがあるか分からない。

自民党が様子見を決め込み始めた以上、民主党がどう党内を纏めていくかが今後の焦点になってくるだろう。

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画像大連立、自民が次々と条件…党内の慎重論に配慮

 民主、自民両党を中心とした大連立をめぐる議論が6日、両党を中心に一段と活発化した。

 自民党内からは慎重論が相次ぎ、民主党では執行部と小沢一郎元代表を支持するグループとの主導権争いが激しさを増している。大連立実現までのハードルは高い。

 自民党の谷垣総裁は6日、熊本市で講演し、大連立について「民主党で新しい体制が決まっても、マニフェスト(政権公約)や消費税をどう考えるのか分からないのでは、協力のしようがない。まず民主党の体制を注視したい」と述べ、当面は菅首相退陣や民主党の「ポスト菅」選びの動向を見極める考えを示した。

 そもそも、表舞台での大連立論議のきっかけをつくったのは、1日の党首討論で「菅抜き大連立」の可能性に言及した谷垣氏だ。これを受け、石原幹事長が民主党の岡田幹事長と5日に歩調を合わせることになった。谷垣氏には「ふがいない民主党政権には任せていられない。一時的ならば、助けてもいい」(周辺)との思いが強いとされる。

 にもかかわらず谷垣氏が「連立慎重論」への軌道修正を図ったのは、党内の反発に配慮してのことだ。

(2011年6月7日09時57分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110607-OYT1T00204.htm



画像「ポスト菅」は野党の協力得られる人に…小沢氏

 民主党の小沢一郎元代表は7日、国会内で開かれた自らを支持する議員グループの会合に出席した。出席者によると、菅首相(党代表)の後任について「国会の状況を考えれば、野党の協力を得られる人でなければいけない」と述べた。

 また、2日の内閣不信任決議案採決に関連し、「(欠席による造反で)処分される人もいるだろうが、こらえがたいところをこらえて一致結束して頑張ろう。何でも相談してほしい」とも呼びかけたという。

 元代表は、不信任決議案否決により、求心力が低下したといわれており、今回の発言は、「ポスト菅」選びに向け、グループ内の結束を図る狙いがあるようだ。衆院選政権公約(マニフェスト)見直し容認に含みをもたせたとの見方も出ている。

(2011年6月7日20時51分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110607-OYT1T01002.htm?from=main2


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