歴史は勝者が綴る

米下院で、慰安婦決議案が26日採択されそうだとの報道があった。本当がどうかは別として、米紙に出した例の全面広告が引き金となったらしい。

戦前の日本を悪と断じてきた以上、自分も同じじゃないかと面と向かって言われて、はいそうですという国ではないことは判りきったことだから、ある意味当然の反応といえる。

議会なんかより、この全面広告に対する、一般のアメリカ国民の反応が知りたい。まず、知っているのか。事実以前にこの問題を。

彼らにとって、かつての日本人は野蛮人の猿以下の存在。「硫黄島からの手紙」が公開され、いや彼らも人間だったのだ、という意見が漸く上がった程度。「硫黄島からの手紙」は割と評判がよかったらしいから、そこまでは受け入れる懐はあったのだろう。

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でも、今回の意見広告では、「1945年に占領軍当局は、米兵による強姦(ごうかん)を予防するため慰安所の設置を日本政府に要請した」とやった。君たちも日本と同じ野蛮人の猿なみ、いやそれ以下だったではないかと真正面から指摘した。

これを冷静にアメリカ人が受け入れる度量があるのか、とても興味がある。

アメリカは国是として正義と自由を標榜しているから、自国の正義を揺るがす、この指摘を素直に受け入れることはないだろう。イラクからなにから、自国の政策を根底から覆される可能性すらある。

歴史は勝者が綴る。だけど、永遠に勝者の史観が正しいとされるわけではなくて、勝者が没落すれば、見直しが始まる。

もうアメリカの没落が近づいているのかもしれない。東アジアにおける影響力の低下。中国の台頭。有事の際に守ってくれるとは限らない。当てにならない。みんなうすうすそう思ってる。

他にやり方はいろいろあったかもしれないけれど、いままで押さえつけ、隠してきたものを清算する、と言う意味ではいつかは通らなければならないプロセス。深層意識化に眠らせていたものと対峙する時。

アメリカは自らの正義と思ってきたものの真実と。日本はアメリカに滅ぼされるかもしれないという深層心理下の恐れと。

憲法9条改定論議と膾を吹く深層心理 」のエントリーでも指摘したけれど、日本は、アメリカに歯向かうと滅ぼされるのではないかという深層心理での恐れが表面化してくる可能性がある。

極論だけど、町人・商売人として節を曲げてでも生き延びるか、武士らしく死ぬかの選択を迫られると思う。意識化で。

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