奥州大地震について


亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

6月14日、岩手県でM7.2の内陸部直下型地震が起こった。プレートの運動に伴い地盤が圧縮されることによって起こる逆断層型の地震。震源の深さは約8キロ長さは約40キロで震度6強を記録し、阪神大震災とほぼ同じ規模だという。

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[手塚治虫著 「ブラックジャック」 17巻 第158話より]


とりわけ瞬間的な揺れの指標である最大加速度は4022ガルを観測し、2004年の新潟中越沖震の2515・4ガルを大きく上回った。

ただ、建物の倒壊は殆どみられず、被害は土砂災害が主なものであるようだ。宮城県の姉川原発や福島原発も特に異常もなく、平常運転を続けている。尤も原発地域の揺れ自身は、自動停止基準値を大幅に下回っていたという。

しかしながら、福島第二原発4号機で使用済み燃料プールなどから、放射能を含んだ計19リットルの水が飛散したとの報道がある。政府は問題ないとしているけれど、周辺地域住民への影響は多少心配ではある。

現在も被災者に対する、懸命の救助作業が続けられているけれど、土砂崩れによる交通網の寸断が酷く、救援隊が被災現場に辿りつけないところもあるようだ。

既に何名かの犠牲者や行方不明者が出ているけれど、地震の規模に対する人的被害は幸いにも軽く済んだと思うべきなのだろう。

それにしても、家屋倒壊の少なさ、救援活動の迅速さを見るにつけ、地震に対する備えと対処がどれほど重要なのかを実感させる。

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先の四川大地震と比較しても、マグニチュードこそ、7.8と7.2で30倍ほど違うものの、震源が地下19キロに対して8キロと浅かったために地表での震度は6強でほぼ同じ。

山の斜面の崩落や堰止湖など、ほとんど同じような地震だった。これからも同じような地震はどこで起こってもおかしくないと思うべきなのだろう。

天災はどうしようもないけれど、人災は最小限に抑えることができる。耐震設計や非常食や水の確保といった日々の備え。一番単純で、一番地味な対処法。でもそれが一番確かな手立て。

身の回りや稼動設備の点検、補修は欠かせない。今一度の念押し。ちょっとの労力が命を救う。

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