ここ最近の政府与党の動きが気になっている。
拉致問題“再調査”に呼応した「北朝鮮への経済制裁解除」や、中国との「東シナ海ガス田の共同開発合意」とか。
特に、北朝鮮への経済制裁解除なんかは、ばたばたと話が進んでいて、とても拙速な印象を受ける。まるで何かに急き立てられているかのよう。
「ぼやきくっくり」殿の記事で、ちょうどこれらの問題が取り上げられているけれど、何をそんなに急ぐのか。
毎日新聞の世論調査でも、北朝鮮制裁解除を評価しないが55%と過半数を超えているし、内閣支持率は相変わらず低迷をつづけてる。
すくなくとも国民はこの動きを評価していない。アメリカのライス国務長官が北朝鮮のテロ支援国指定解除の方針を示したことについて、日本は、拉致問題が進展しない限り解除しないよう求めたそうだけれど、本当にそうなるのかは分からない。
「拉致問題の進展」というのが、国民世論に基づいたものなのか、ただの政府見解に依るものかで大きく違ってくるのだろう。国民世論がかなりの部分の鍵を握っている気がする。
また、「東シナ海ガス田の共同開発合意」に関しても肝心の境界線問題は棚上げだという。
中国に対して問題を棚上げするということは、時間の経過とともに、既成事実を積み重ねられて、日本の領海の権益までも中国の「実効支配」の危険にさらすということでもある。
以前、「東シナ海ガス田の重要性 (中国の世界覇権戦略 その2)」のエントリーで、「ガス田の日中共同開発折衝で、中国が台湾寄りの尖閣諸島側の開発案を出してきたそうだけれど、これは将来の台湾併合を睨んでのことのように思える。」と書いたことがあるけれど、先日の尖閣諸島沖での衝突事故と台湾の抗議、さらには、それれらに端を発する領海侵犯を見るにつけ、これらの動きの裏で中国が糸を引いていて、早くも「実効支配」の手を打っているのではないか、と勘繰ってしまう。
また、「北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)」殿によれば、東シナ海ガス田の共同開発合意に対して、中国の憤青が激情しているらしい。
激情するのは彼らの勝手なのだけれど、記事を読み進めるうちに、考えさせられる記述があった。少し引用させていただく。
■おれらには統治者を選ぶ権利なんて無いけれど、奴隷にはならない、売国奴にはならない権利はあるぜ。抗日戦争の8年よ、南京30万人大虐殺の同胞よ、お前らの血は無駄にながされた。記憶なき国家はまさに滅亡せんとす。
■さらに頭にくるのは、すべてのネット論壇が封鎖され、東海(東シナ海をさす)、春暁ガス田(白樺をさす)にかかわれば、みんな一律に封鎖だよ。民の口をふさぐことは、つまりは川の流れを妨げること。これは、最も控えめな売国に与しない人々の呟きすら封鎖するということだ。
「おれらには統治者を選ぶ権利なんて無い」、「すべてのネット論壇が封鎖され・・・最も控えめな売国に与しない人々の呟きすら封鎖するということだ。」
の部分で深刻になってしまった。これは、今の日本にも当てはまらないか、と。
支持率20%そこそこで内閣総辞職もしなければ衆院解散もしない福田政権に、「有害サイト閲覧制限の規正法案」。結構危ういところにいるのかもしれない。
拉致問題にしても、ガス田問題にしても、国民世論がどこまで意思をきちんと示しえるかが大切。



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