昨日の続きです。
1.構造的驕兵の計
昨日のエントリー「反日で暴走する韓国」で、李大統領の竹島上陸や陛下謝罪発言は、民主党議員がミスリードしたからだという報道を紹介したけれど、これはひとつの重要な点を示唆している。
それは、昨日のエントリーのコメント欄でsdi様も指摘しているように、大使館、民団からの民主党議員情報及び、大手マスコミの報道を日本全体の声と読み違えた可能性があるということであり、現政権及び表向きに報道されるところの世論と、国民の本当の声との間に大きな乖離があるということ。
これは、今の民主党政権は、国民の声を反映していないということであり、マスコミ機関が国民の声と違った情報流し続けているということでもある。
要するに、李大統領は疑似餌(世論)で見事に釣られてしまったということ。これは、兵法でいうところの「驕兵の計」に相当すると思われる。
「驕兵の計」とは、簡単にいえば、負けて逃げるフリをしながら退却して、敵を誘い込み、敵が油断して伸びきったところで一気に反転攻勢する、というもの。
驕兵の計【きょうへいのけい】とまぁ、驕兵の計とは、心理戦の一部でもあり、敵が引き返せないところまで深く引き込めるかどうかがこの計略の胆。その意味では、陛下を侮辱するという、日本人が決して許容できない発言をさせた時点で、韓国はこの計略に嵌ったと言っていい。
驕り昂ぶる+兵士+計略。つまり敵兵を増長させて驕らせ、その隙に足元をすくう計略のこと。
「驕兵悍将」から派生した言い回しで、調子に乗った将兵というのは押さえがきかず、統制も取れない。対陣する敵兵が弱いと思えば自然相手を侮り、自己の戒めを忘れて増長するものだが、その心理を逆用して偽って敗走して敵を油断させ、伸びきったところを討ち取る作戦などを総じて驕兵の計と呼ぶ。「中華庭園 中国史研究 簡易兵法書」より引用
ただ、これはあくまでも結果論であって、意図的に政府が驕兵の計を仕掛けたわけじゃない。むしろ、民主党政権プラス反日マスコミのコンボが、日本を構造的に"驕兵の計"になるよう仕向けているというべきであって、何もこの驕兵の計は韓国にだけ向けられているわけじゃない。
この構造が維持されている限り、日本は、全方位いつでも驕兵の計状態にあるわけで、日本を敵視する外国に対して、常に"驕兵の計トラップ"は仕掛けられている。
だけど、問題なのは、日本政府が驕兵の計を意識して、意図的に仕掛けるのならまだしも、素でそうなっているのだから始末が悪い。本当に国を衰亡に追いやる考えをもっている政治家やそれを煽るマスコミがいる限り、この"構造的驕兵の計状態"はなくならない。
8月31日付の産経新聞で、社民党の福島瑞穂氏へのインタビュー記事が載っているけれど、福島氏は、他国からの攻撃にはどう対応するかと問われ、「9条で『世界を侵略しない』と表明している国を攻撃する国があるとは思えない。攻撃する国があれば世界中から非難される」と答えている。
攻撃されることを前提としてどう対応するかという問いなのに、その前提が有り得ないと質問そのものを拒否している。だから、これは答えになってない。
まぁ、こうした存在は一部にはいてもいいかもしれないけれど、それをあたかも国民全体の声であるかのように報道するのは間違い。それが結果的に、構造的な驕兵の計を作り出す。
だけど、この構造的驕兵の計は本来の半分しか作り出すことはできない。それは、敵を誘いこんだあとの反撃策については、まるで考えていないから。残りの半分は何もない。
今回は、たまたま、陛下謝罪発言によって、日本国民全体が心理的猛反撃を行うことになり、結果的に"驕兵の計"が成ったことになるのだけれど、これを最後まで成就させるのであれば、きっちりと報復を行って、得るものを得ないといけない。その辺りの見通しが、今の政府にどこまであるのかというと非常に疑問ではある。
2.河野談話見直しとナチス視する韓国
恐らく、今の民主党政権中では、これといった具体的報復措置はできず、ズルズルと先送りをする可能性の方が高いのではないかと思うのだけれど、それならそれで、水面下で"民間制裁"は進んでいくわけで、その意味では、韓国の反日の実態を多くの国民が知るようになるというのが、得られるものだと言えなくもない。
あと、それ以外に、国家レベルで得られる何かがあるとすれば、それは、過去のしがらみの清算ということになるのではないかと思う。具体的には、これまで日本政府の動きに制約を掛けていた談話などがそれに当たる。例えば「河野談話」とか。
実際、今回の韓国の暴走を奇禍として、「河野談話」の見直しの声が出てきている。
8月24日、大阪市の橋下市長は、記者会見で「慰安婦が日本軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられた証拠はない…河野談話は証拠に基づかない内容で、日韓関係をこじらせる最大の元凶だ」とし、安倍内閣による「強制連行を示す資料はない」との閣議決定が法的に優先されると指摘した上で「閣議決定と談話では天と地の差がある。韓国側が談話を根拠として主張するのは間違っている」と述べている。
また、同じく8月24日に、東京都の石原知事も記者会見で、「訳が分からず認めた河野洋平っていうバカが、日韓関係をダメにした。…ああいう貧しい時代には売春は非常に利益のある商売だった。貧しい人たちは仕方なしに、しかし決して嫌々でなしにあの商売を選んだ」と強制性を否定している。更に8月27日の参院予算委員会でも、松原国家公安委員長が河野談話について「閣僚間で議論すべきだ」と提案している。
そして、野田首相も河野談話を踏襲する姿勢を示しつつも、「強制連行したとの記述を文書で確認できず日本側の証言もないが、いわゆる従軍慰安婦の聞き取りを含めて談話ができた背景がある」と説明した。これまでとは、明らかに流れが変わってきている。
もちろん、韓国だって黙っていない。8月28日、韓国各紙は、「慰安婦の強制動員までも否認」、「日韓の新たな摩擦要因に急浮上する」と述べ、韓国外交通商省報道官は会見で「国連総会で適切な機会に(慰安婦問題について)提起する可能性を排除しない…非常に不適切だ。被害者自身が証拠だ。これまでの反省を無効にする行為にしか見えない」と批判している。。更には、韓国国会も慰安婦問題に関して日本政府に公式の謝罪と賠償を要求する決議を採択している。
こうした韓国の動きに対して、政府はどう対応するのかきちんと対策を検討しておく必要がある。なぜかと言えば、こと慰安婦問題となると、かなりの部分がプロパガンダ合戦になると予想されるから。
作家で元外交官の佐藤優氏は、李大統領の動きは全て計算づくのものであり、領土問題について声高に叫ぶと、地域情勢の悪化を国際社会が懸念し始めることを知っており、慰安婦問題を「2国間の次元を超えた戦時の女性人権問題であり、人類の普遍的価値に反する行為」と主張し、ナチス・ドイツによるユダヤ人女性に対する強制避妊、人体実験、大量殺害などと同列に置き、日本を弾劾することを意図しているのだと指摘する。
言われてみれば、ロンドンオリンピックで、サッカー韓国代表の朴種佑選手が「独島パフォーマンス」をして世界から批判されると、何を逆恨みしたのか韓国は日本の旭日旗を持ち出してIOCに抗議。旭日旗はナチスドイツのハーケンクロイツと同じで、人種差別主義と帝国主義の象徴だと言い出していることとも符号していて、気味が悪い。
だから、佐藤氏の指摘のとおり、韓国が、戦前の日本をナチスと同一視させようという意図があるのだとすると、日本としても何某かの対処は必要であり、下手な対応をして外交的失点は避けるべきだろう。その意味では、今の段階では、河野談話が取沙汰されているけれど、次の段階では、村山談話が持ち出されてくるかもしれない。
筆者は以前、「村山談話を解析する」という一連のシリーズエントリーで、村山談話は「戦前の日本と戦後の日本は違う国なのだ、ということを対外的に認めた談話である」としているけれど、もしも、慰安婦問題が、ナチス・ドイツがユダヤ人女性に対した行為と同一だと見做されてしまったら、今以上に、謝罪と賠償を強要されることになるだろうことは疑いない。軽く考えてはいけない。


この記事へのコメント
sdi
{韓国は、人権・反植民地等Globalな価値観に反した日本の行為の被害者である」というプロパガンダを「続けてきた」結果、海外(主に欧米の輿論)が日韓どちらに傾いているか。この点、氏は悲観的な見解をお持ちでした。日本もプロパガンタで対抗するしかなく、それも真っ向から反論するより「Globalな価値観に逆らわず」「戦線を広げて」「別の方向から切り返す」ことを提案していました。日本の国際司法裁判所の竹島問題提訴に対して韓国は慰安婦問題を国際機関への提訴を提案してきましたが、まさしく氏の上げた対抗手段にあてはまるでしょう。あのニュースを見たとき「やられた」と思いましたよ。
私は加えて「ひとたび反撃にでたら、その後へたれるな」を上げたいですね。つまり「一度方針を決めたら政治的判断で変えるな」です。安倍晋三首相が訪米時、韓国慰安婦問題について反論しておきながら、米国議会のリベラル派の突き上げをくらって陳謝する、という事件がありましが、米国各地で慰安婦騒動がもりあがったのはこの事件を受けてのことではないかと思っています。中途半
opera
もちろん、国家統合のナショナリズムを喚起するということはあるでしょう。しかし、冷戦が終結した90年代からこうした傾向が強まった背景には、防共の砦としての価値が薄まり、日本の事実上の庇護を受けられなくなる恐れがあったからなのは間違いありません(また、慰安婦問題を普遍化する背景には拉致問題を相対化する意図があることにも着目すべきです)。
個別のプロパガンダに対応することはもちろん必要ですが、まず日本がやるべきことは、朝鮮戦争が再開された場合に日米同盟に絡んで必要最小限の対応をせざる得ないとしても、その後の南北統一問題には原則として関与しない、それは韓国人(朝鮮人)自身の問題だと突き放し、そのための理論武装をして行くことだろうと思います。
かつて韓国人ジャーナリストの池東旭氏は、日本併合やその後の米ソ冷戦が背景にあったとしても、南北分断の根本的な原因は、金日成と李承晩の特異なキャラクターと韓国人(朝鮮人)自身の性質にあると指摘したことがあります。
併合時代や当時の国際情勢の現実
とおる
マスコミは、日本人を釣ろうとして情報操作をしていたら、韓国人が釣れてしまったかも。
> 社民党の福島瑞穂氏へのインタビュー記事が載っているけれど、福島氏は、他国からの攻撃にはどう対応するかと問われ、「9条で『世界を侵略しない』と表明している国を攻撃する国があるとは思えない。攻撃する国があれば世界中から非難される」と答えている。
憲法9条が存在しても、韓国が竹島を武力で侵略し、日本人を殺害したという事実は、平和憲法という日本国憲法では侵略から守れない。
> 慰安婦問題を「2国間の次元を超えた戦時の女性人権問題であり、人類の普遍的価値に反する行為」と主張し、ナチス・ドイツによるユダヤ人女性に対する強制避妊、人体実験、大量殺害などと同列に置き、日本を弾劾することを意図しているのだと指摘する。
日本にとっては非常に危険な兆候ですが、日本のマスコミは危険性について指摘している様子はありません。(都知事風に言えば、「どこの国のマスコミなんだ?!」)
一方、東京裁判で日本を裁いたのに、そこで裁き切れなかったとすれば、
白なまず
ひふみ神示 第03巻 富士の巻 第三帖(八三)
メリカもギリスは更なり、ドイツもイタリもオロシヤも外国はみな一つになりて神の国に攻め寄せて来るから、その覚悟で用意しておけよ。神界ではその戦の 最中ぞ。学と神力との戦と申しておろがな、どこから何んなこと出来るか、臣民には分かるまいがな、一寸先も見えぬほど曇りて居りて、それで神の臣民と思う てゐるのか、畜生にも劣りてゐるぞ。まだまだわるくなって来るから、まだまだ落ち沈まねば本当の改心出来ん臣民 沢山あるぞ。玉とは御魂(おんたま)ぞ、鏡とは内に